井草八幡宮(いぐさはちまんぐう)は、東京都杉並区の青梅街道沿いにある神社である。祭神は八幡大神(応神天皇)。
この地域一帯は遅野井とも称され、明治期までは遅野井八幡宮とも呼ばれていた。
縄文期から人々が生活していた此の地に神が祀られ、神社としての形態をととのえたのは平安時代末期といわれている。当初は春日神を祀っており、源頼朝が奥州討伐の折、八幡神を合祀して戦勝を祈願して以来八幡宮を合祀し、後年春日社を末社として奉斎するようになった。
また、源頼朝が起請(文治五年)して霊験を得、松を手植し奉献したと伝えられる高さ約40m老松「井草八幡の松」(天然記念物)があったが、1973年(昭和48年)に枯れてしまった。現在その樹根の一部が当社回廊に飾られている。
東京都杉並区善福寺1-33