石鎚山(いしづちさん、いしづちやま)は、四国山地西部に位置する標高1,982mの山で、近畿以西の西日本最高峰である。愛媛県西条市と久万高原町の境界に位置する。石鉄山、石鈇山、石土山、石槌山あるいは伊予の高嶺などとも表記される。
石鎚山は奈良時代から修行道場として知れ渡り、空海も修行したとされる。信仰の拠点として石鎚神社、前神寺、極楽寺、および横峰寺がある。また成就社は奥前神寺とも呼ばれていた。
古代の石鎚山は笹ヶ峰、瓶ヶ森および子持権現山が石鎚信仰の中心であったとする説、あるいは現在の石鎚山と笹ヶ峰の東西2つの霊域を想定する説がある。
平安時代前半には神仏習合が行われたとされ、山岳信仰特有の金剛蔵王権現および子持権現が祀られた。
明治4年(1871年)の神仏分離により、石鎚蔵王権現は石鎚神社に、前神寺および横峰寺は真言宗に所属することとなった。明治時代以降は石鎚神社、前神寺、横峰寺はさらに多くの信者を集めるに至った。毎年、7月1日から10日までの間に「お山開き」の神事が執り行われ、多くの信者が参拝登山に訪れる。お山開きの期間中は女人禁制となり、女性は山頂まで登る事が出来ない。
石鎚山は宇摩説が「古事記」の高天原だとする旧・宇摩郡にあり、伊勢神宮・宇佐神宮などが並ぶ中央構造線上に位置する。
愛媛県西条市
地 大地・地球を意味し、固い物、動きや変化に対して抵抗する性質です