大湯環状列石(おおゆかんじょうれっせき)は、ストーンサークルや環状石籬(かんじょうせきり)とも呼ばれ、秋田県鹿角市十和田大湯にある縄文時代後期の大型の配石遺跡。国の特別史跡に指定されている。野中堂環状列石と万座環状列石の2つを主体とする。
遺跡の使用目的に関しては諸説あるが、近くには構造が似ている一本木後ロ遺跡があり、これは墓であることが調査によって明らかになっており、またそれぞれの配石遺構の下から副葬品をともなう土坑が検出されたため大規模な共同墓地と考えられている。さらに1948年(昭和23年)から始まった万座の周辺調査から掘立柱建物跡群が巡らされていたことが明らかになり、これらは墓地に附属した葬送儀礼に関する施設ではないかと推測されている。
万座環状列石と野中堂環状列石の中心を結んだ直線は、東は冬至の日の出方向を指し、西は夏至の日没方向を指しているという。
万座環状列石のまわりにある環状配石遺構は、入口から日が差し込む時間を計る時計の役割を果たしているらしい。
万座環状列石ではエネルギーが螺旋状に昇っており、野中堂環状列石の方は大地へ沈み込むようなエネルギーの流れがあるといい、両者の並ぶライン上に立つと良いとされる。
ここから黒又山がきれいな三角形に見える。
秋田県鹿角市十和田大湯
空 天空(そら)のことであり、また、仏教の思想の空のことでもあります