北口本宮冨士浅間神社(きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ)は、山梨県富士吉田市上吉田にある神社。主祭神は木花開耶姫命、夫神の彦火瓊瓊杵命と父神の大山祇神を共に祀っている。
延暦7年(788年)に甲斐守である紀豊庭が現在地に社殿を造営したと伝わる。
日本最大の木造大鳥居がそびえ立ち、随神門、神楽殿、拝殿、そして本殿と連なる景観は圧巻。
拝殿の前の両脇には樹齢千年の「富士太郎杉」「富士夫婦檜」の名を持つ大きな御神木があり、パワースポットと言われている。また本殿裏の恵比寿社もパワースポットとして人気。
吉田登山道は、この神社の裏の鳥居を起点としている。
参道の中ほどにはしめ縄のかけられた岩があり、「角行の立行石(たちぎょういし)」と呼ばれている。江戸時代に栄えた「富士講」の開祖「角行(かくぎょう)」が、この地から富士山を遥拝しながら、真冬の酷寒のなか裸身で爪立ちし、30日の荒行をしたという。その角行は106歳で大往生したという。
続いて大鳥居の前を流れる「御手洗川」。吉田口登山道を五合目まで往復した帰りに、その清らかな流れに涼まさせていただいた。夏でも痛いくらい冷涼な水の流れでタオルを浸し汗を拭くとカラダまで軽くなった。考えてみれば、この巡礼で辿ってきた富士山周辺には富士山という聖地に入る前に身を清めるための禊ぎ場が、無くてはならぬ存在として数限りなくあった。そして“せんげんさん”は、参拝のための神社というだけでなく、富士山への登山口でもある。
7月1日の富士開山祭(お山開き)と、8月26日・27日の鎮火大祭(吉田の火祭)が有名である。
山梨県富士吉田市上吉田5558
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