熊野皇大神社(くまのこうたいじんじゃ)は碓氷峠に位置する神社。社殿は長野県と群馬県の両県にまたがっており、参道と本宮の中央が県境にあたる。
主な社宮は3つであり、本宮は伊邪那美命、長野県側の那智宮は事解男命を祀る。群馬県側の新宮は速玉男命を祀る。
かつては長倉神社熊野宮または長倉山熊野大権現と称したが、社地が信濃・上野の境界となり上野国も入ったため熊野宮と名称が短くなった。また碓氷神社、熊野大権現とも呼ばれたが、1868年(慶応4年)に熊野皇大神社に改称したという。
社伝によれば、ヤマトタケルが東征の帰路で碓氷峠に差し掛かった際、濃霧が生じて道に迷った。この時に一羽の八咫烏が梛の葉を咥えて道案内をし、無事に頂上に着いた事を感謝して熊野の神を勧請したのが熊野皇大神社の由来だとされる。
境内にあるシナノキ(科の木)は長野県の天然記念物に指定されていて、樹齢850余年と伝えられる。この御神木が特にパワースポットと言われており、時計回りに一周すると寿命が一年伸びるという。
長野県北佐久郡軽井沢町峠町1番地