来宮神社(きのみやじんじゃ)は、静岡県熱海市にある神社である。
古くは「木宮明神」や「来宮大明神」などと呼ばれ、明治維新後、式内社「阿豆佐和気命神社」に比定されたため、「阿豆佐和気神社 あずさわけじんじゃ」を称したが、その非が判り現社名に復称した。
神社の裏山には周囲23.9m、高さ26m以上の樹齢2000年以上の大楠があり、「来宮神社の大楠」として知られる。昭和8年2月に、日本最樹齢の樟として国の天然記念物に指定された。根本は洞穴の様になってはいるが、神社の御神木(ヒモロ木)であって、太古はこの楠へ神の霊を招き祀っていたと云われる。樹齢2000年の大楠の生命力にあやかり樹回りを1周すると1年寿命が延び、願い事も叶うと云われている。
また来宮神社は、禁酒の神様としても知られる。禁酒のほか、禁煙・禁賭博・禁甘味などの断ちものの神徳があるという。
静岡県熱海市西山町43-1