仙酔島(せんすいじま)は、広島県福山市の鞆の浦に浮かぶ島で、鞆の浦のシンボル的な島である。約9000万年前の大規模な火山活動により主に溶結凝灰岩で形成されたもので地質的に非常に希少なものとなっている。
対岸の福禅寺対潮楼は、江戸時代を通じて朝鮮通信使のための迎賓館として使用された。1711年に対潮楼を訪れた従事官の李邦彦は、客殿から見た仙酔島や弁天島の景色にいたく感動し、「日東第一形勝(朝鮮より東で一番美しい景勝地の意)」と賞賛した。元々、仙酔島という名前も”仙人も酔ってしまうほど美しい島”という意味である。
またこの島には、日本で唯一ここにしかない五色岩がある。明治天皇、大正天皇、昭和天皇、今上天皇、徳仁親王など、明治時代以後の天皇・皇后・皇族らが好んで何度も訪問している。
広島県福山市鞆町後地
風 成長、拡大、自由を表します