河口湖(かわぐちこ)は、山梨県南都留郡富士河口湖町(旧河口湖町、勝山村、足和田村)にある湖。富士五湖の一つである。富士箱根伊豆国立公園に指定されている。
富士五湖の中で最も長い湖岸線を持ち、最も低い標高地点にある。面積は富士五湖では2番目の大きさで、最大水深は精進湖と並び3番目の深さ。湖の中央に鵜の島と呼ばれる小さな島がある。
うの島(鵜ノ島、うのしま)は河口湖に浮かぶ無人島で、所有者は鵜の島神社。富士五湖で唯一の島である。
島には弁才天、通称「島の弁天」が祀られ、毎年4月25日が例祭日である。
河口湖畔には弥生時代の遺跡が散在しているが、うの島にも縄文時代早期から弥生時代早期からの土器や石器類が出土する鵜の島遺跡がある。鵜の島遺跡からは西日本由来で東日本においても在地系土器に伴い出土する遠賀川式土器が出土しており、縄文から弥生への移行期にあたる遺跡として注目され町指定の文化財になっている。
『勝山記』によれば、永正13年(1516年)には湖岸の住民が合戦から逃れ、一時は島へ避難したという。また、天文23年(1554年)には武田晴信(信玄)の信濃侵攻における伊那郡侵攻で捕らえられた神峰城主の知久頼元父子が幽閉され、翌年には湖岸の船津で自害している。
弁才天は、七福神の中で唯一の女神であることから、古来より女性を守護する神として尊ばれてきた。弁才天を御祭神とする「うの島」は、近年、女性に幸運をもたらすパワースポットとしても知られるようになった。
山梨県南都留郡富士河口湖町