廣峯神社(ひろみねじんじゃ)は、兵庫県姫路市の広峰山山頂にある古社である。全国にある牛頭天王の総本宮(ただし、八坂神社も牛頭天王総本宮を主張している)。別称広峯牛頭天王。
天平5年(733年)、唐から帰った吉備真備が都へ戻る途中この地で神威を感じ、それを聖武天皇に報告したことにより、翌天平6年(734年)、白幣山に創建されたのに始まると伝えられる。
近世以降、播州の人が「伊勢参り」するとき、まず広峯神社に参拝してから出発し、帰ってくるともう一度社参した。これを「二度廻り」といい、この慣わしは昭和初期まで続いた。
山頂への登路は主なものが二つあり、南は白国村(姫路市白国)及び平野村(姫路市北平野奥垣内)からのものがあって、前者を表坂、後者を裏坂と称した。戦後になり、表坂に沿って車道が整備された。
4月3日に行われる御田植祭は、稲の豊作を占う神事で、姫路市の無形民俗文化財に指定されている。
兵庫県姫路市広嶺山52