修禅寺(しゅぜんじ)は、静岡県伊豆市修善寺にある曹洞宗の寺院。空海が創建したと伝えられる。
修善寺温泉街の中心にあり、修善寺の地名の元になった。
地名を修善寺(しゅぜんじ)、寺院を修禅寺(しゅうぜんじ)と呼ぶのが正しいと認識されていることが多いが、正確には両方とも「しゅぜんじ」と読む。
夏目漱石の「修善寺の大患」、岡本綺堂の「修善寺物語」、朧太夫の「今申楽朧座『修禅寺』」でも名高い。
奥の院(正覚院)は弘法大師が高野山の開山前に修行した霊地。弘法大師が妖魔を封じ込めたとされる「馳籠の窟」(かりごめのいわや)が厄祓いスポットとなっている。奥之院の先の山中にある大きな桂のご神木「桂大師」は、弘法大師ゆかりの癒しのパワーツリー。阿吽の滝は浄化スポットと言われる。
修善寺温泉の独鈷の湯も弘法大師が湧出させたとされる。川原で病気の父親の体を洗う少年のために「弘法大師が独鈷を用いて岩を砕き、そこからお湯が湧出した」との開湯の伝説が残る。
また、修善寺温泉中心部を流れる桂川に架かる5つの赤い橋には恋の言い伝えがあり、5つ全ての橋を願いをかけながら渡ると恋が実るといわれている。橋にはそれぞれ、以下のような別名がある。
渡月橋(とげつばし) 別名:みそめ橋
虎渓橋(こけいばし) 別名:あこがれ橋
桂橋(かつらばし) 別名:結ばれ橋
楓橋(かえでばし) 別名:寄り添い橋
滝下橋(たきしたばし) 別名:安らぎ橋
静岡県伊豆市修善寺964