息栖神社(いきすじんじゃ)は、茨城県神栖市息栖にある神社。祭神は岐神・天鳥船命・住吉三神。
古くは「おきす(=沖洲)」と呼ばれていたことから、元は香取海に浮かぶ沖洲に設けられたと考えられている。
社伝によれば、応神天皇の時代に、現在地よりも南西の日川地区に創建されたとされ、大同2年(807年)になって現在地に移転した。
古くから香取神宮・鹿島神宮と並んで「東国三社」と称されて大和朝廷以来、朝廷からの崇敬を受け、元寇の際にも国家安泰を祈願するために勅使が派遣された。
利根川の支流の辺に立てられた大きな鳥居があり、その支柱の両側に、小さな鳥居が立てられている。その鳥居の下からは、「忍潮井(忍塩井)=おしおい」という泉が湧きだしている。汽水の中に湧き出す非常に珍しいもので、伊勢の明星井、伏見の直井とともに日本三霊水に数えられている。左右の泉は、それぞれに女瓶、男瓶と呼ばれる瓶が据えられており、男瓶は銚子の形をしていて、女瓶は土器の形をしている。その瓶は、水の澄んだ日にしか姿を現さず、その姿が見られると幸運が舞い込んでくるという。
また、芭蕉句碑の隣には、祭礼の際に若者たちが力比べをしたと伝えられる「力石」がある。
茨城県神栖市息栖2882